可視化ワークフロー管理 – 実例その3
Visual Workflow Management
可視化ワークフロー管理 (VWM) の実例その2、例外処置(障害対応)の続きです。
3月8日(金)の13時になりました。メンバーは、ちゃんと5分前に集合しています。
西村、「スタンドアップミーティングをはじめます。来週、3月13日(水)に納入仕様案を決定して、15日にお客様に納入仕様書と見積書を提出予定です。状況をアップデートお願いします。最初は、岡本さん、暫定案はいかがでしょうか?」
岡本、「納入仕様書の暫定案は、今朝、皆さんにメールでお送りした通りです。表面処理変更に関わる部分は、検討中ですが、それ以外の部分は、池袋さんの見積り作業は進めていただけると思います。納入仕様書案は予定通り3月12日に完了予定です。」
上野、「私も、今朝、皆さんにメールした通り、納入仕様書の暫定案完了しました。納入仕様案は、予定通り3月12日までに完了させます。」
西村、「鎌田さん、表面処理の見積りは、いつ入手できますか?」
鎌田、「3月6日のスタンドアップミーティングが終わってすぐに、購買経由で、サプライヤに見積依頼を出しました。3月11日の午前中に回答をもらう予定です。」と言って、パーキングロットにある「表面処理見積入手 3/11」の付箋を、3/11(月)のセルに移動した。(スタンドアップミーティング始まる前に、パーキングロットの付箋に「3/11」と追記しておいた。このように、パーキングロットの付箋は、いつでも変更可能である。2週間の小日程のなかにある付箋は、スタンドアップミーティングのときだけ、移動、訂正が可能である。)
池袋、「見積書は、納入仕様案の決定が3/13で、表面処理の見積が3/11なので、3/14に完成させます。」と言って、見積書完成の付箋の完了日を、3/13から3/14に変更して、3/15(金)のセルに移動した。
西村、「日程厳しいですが、何とか来週の金曜日に、お客様へ提出しましょう!これにて、スタンドアップミーティングを終わります。」
3月11日(月)の12時45分です。
西村は、スタンドアップミーティングが始まる前に、日付を変えます。
3/4を3/11に、3/6を3/13に、…一週間分、日付を変更します。
12時55分になると、メンバーは集まってきました。
西村、「13時になりました。スタンドアップミーティングを始めます」「3月13日(水)に納入仕様案を決定して、15日にお客様に納入仕様書と見積書を提出予定です。お客様が承認いただければ、プロジェクトキックオフを3月22日に予定しています。」と説明しながら、自分の行にある付箋を移動する。「岡本さん、状況ご説明お願いします。」
岡本、「表面処理の変更要求を盛り込んで、納入仕様案を3/12に完成できそうです。」「納入仕様案を3/13に決定していただけば、納入仕様書として、3/14までに完成させます。」と、説明して、自分の担当の付箋を該当のセルに移動する。
上野、「私も予定通り進んでいます。表面処理の変更要求を盛り込んで、納入仕様案を3/12に完成できそうです。」と、説明して、自分の担当の付箋を該当のセルに移動する。
西村、「次、鎌田さん、説明お願いします。」
鎌田、「表面処理の見積を、今日の午前中に入手しました。サプライヤから想定通りの見積が出てきました。皆さんの作業を予定通り進めていただけると思います。」と説明して、「表面処理見積入手 3/11」の付箋を、「完了タスク」のエリアに移動した。
池袋、「納入仕様案を3/13に決定していただけそうですので、見積書の完成は、予定通り3/14です。」と、説明して、「見積書完成 3/14」の付箋を、該当のセルに移動した。
西村、「納入仕様案を水曜日のスタンドアップミーティングまでに決めるので、明日、3/12(火)の13時から、岡本さんと上野さん、私でミーティング設定します。参加、よろしくお願いします。」
池袋、「私も、そのミーティングに呼んでください。見積書の作成も日程ギリギリなので、事前に状況知っておきたいです。」
西村、「失礼しました。池袋さんにも、ミーティングのインビテーションお送りします。」「それでは、本日のスタンドアップミーティングを終了します。」
このように、スタンドアップミーティングでは、成果物の完了日程を確認していくことが中心となります。最優先のタスクの日程を守るように、チームで対処していきます。スタンドアップミーティングで答えるべきことは、成果物が完成したか、次の予定は何か、障害は何かの3つです。そこで、例外(障害)をあぶり出します。また、依存性があるものについては、お互いに状況を確認していくことが大切です。技術的な話題など、解決策についての詳細な議論に陥りそうになったときには、別のミーティングを計画します。